社内ファイルの一元管理は、Googleドライブに入れるだけでは終わらない

社内ファイルの一元管理は、Googleドライブに入れるだけでは終わらない

「Googleドライブに入れてあります」

そう聞いて開いてみたら、同じようなファイルがいくつも並んでいる。

最新版、最新版2、最終版、最終版_修正、確認済み。

こうなると、クラウドに置いているのに、結局どれを使えばいいかわかりません。

ファイルサーバーでもGoogleドライブでも、置き場を作っただけでは一元管理にはならないんです。

一元管理で大事なのは、場所よりルール

社内ファイルの管理で最初に考えるべきことは、「どのツールを使うか」だけではありません。

それ以上に大事なのは、どう置くか、誰が更新するか、どれを正とするかです。

Googleドライブは便利です。

Googleサイトに埋め込めば、社内ポータルから資料を見られるようにもできます。

Googleフォームを使えば、提出物を集めることもできます。

でも、ルールがないまま使うと、クラウド上に散らかったフォルダが増えるだけです。

まず決めるべき3つのこと

最初から複雑な管理ルールはいりません。

小さな現場なら、まずこの3つで十分です。

1つ目は、原本の置き場です。

申請書、案内文、説明資料、チェックリストなど、使い回すファイルは「原本」フォルダに置きます。使う人はそこからコピーする。原本を直接編集しない。これだけでも、かなり事故が減ります。

2つ目は、ファイル名のルールです。

たとえば、202606_案内状_鍼灸院_初回説明 のように、日付、内容、対象がわかる名前にします。

きれいな命名ルールを作ることが目的ではありません。あとから探した時に、人間が見てもAIが見ても意味がわかる状態にすることが目的です。

3つ目は、更新した時の知らせ方です。

ファイルを更新しても、誰にも伝わらなければ現場は古い情報で動きます。Googleドキュメントのコメント、Googleチャット、メール、社内ポータルのお知らせ欄など、どれでもいいので「変えたことが伝わる場所」を決めておきます。

ダウンロード運用は、できるだけ減らす

ファイル管理でよく起きるのが、ダウンロードした瞬間に情報が分裂する問題です。

ドライブ上の原本は更新されたのに、各自のパソコンには古いファイルが残る。

誰かがローカルで修正して、あとから別名でアップロードする。

そして、どれが正しいかわからなくなる。

だから、できるだけGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライドのようにオンラインで編集できる形に寄せたほうが管理しやすくなります。

もちろん、業務上どうしてもダウンロードが必要なファイルもあります。その場合は、戻す場所、名前の付け方、更新者を決めておくことが重要です。

Googleサイトと組み合わせると、探しやすくなる

Googleドライブは保管場所として便利ですが、フォルダ階層だけで全員に使ってもらうのは難しいことがあります。

そこで、Googleサイトを社内ポータルとして使います。

たとえば、ポータルに以下のような入口を作ります。

  • よく使う帳票
  • お客様向け案内文
  • スタッフ用マニュアル
  • 予約や会計に関する資料
  • トラブル時に見るページ
  • 最新のお知らせ

Googleドライブの中にあるファイルを、Googleサイトから見つけやすくする。

これだけで、現場の「どこにある?」はかなり減ります。

AIに読ませる前の整理にもなる

最近は、社内資料をAIに読ませたいという相談も増えています。

ただ、AIに読ませる前に、資料が散らかっていると困ります。

古い資料、重複ファイル、誰が作ったかわからないファイルが混ざっていると、AIも迷います。

つまり、ファイルの一元管理はAI活用の前段階です。

いきなり高度な仕組みを作る前に、まず人間が見てもわかる状態にする。そのうえでAIに渡す。これが現実的です。

無料・低コストで始められるが、権限管理は必要

GoogleドライブやGoogleサイトを使えば、低コストで始められます。

ただし、権限管理は必ず考える必要があります。

誰が見られるのか。

誰が編集できるのか。

外部共有してよいのか。

個人情報や機密情報をどこまで置くのか。

ここを曖昧にしたまま進めると、便利になる一方でリスクも増えます。

小さく始めることと、雑に始めることは違います。

最初はシンプルでいいので、最低限のルールを決めてから始めましょう。

まずは「原本フォルダ」と「よく使う入口」から

社内ファイルの一元管理は、完璧なシステムを作ることではありません。

まずは原本フォルダを作る。

ファイル名のルールを決める。

Googleサイトに、よく使う資料の入口を置く。

このくらいからで十分です。

大事なのは、現場が迷わず使えることです。

Google Workspaceや社内ポータルを使った現場整備の全体像は、こちらにまとめています。

Google Workspaceで小さな現場を整えるまとめ

AIに渡せる形まで情報を整えたい場合は、こちらもご覧ください。

小さな会社のためのAI実務整理

ファイル整理で止まっている方へ

Googleドライブに入れる前に、仕事の流れをほどくと整理しやすくなります

フォルダ名や保存場所だけを変えても、現場の使い方が決まっていないとまた散らかります。今の仕事の流れ、ファイルの置き場、誰が何を見るかを一緒に整理する小さな業務相談から始められます。

料金・サービスを見る 相談フォームへ

「社内ファイルの一元管理は、Googleドライブに入れるだけでは終わらない」への1件のフィードバック

コメントする