本格アプリ開発始動!!こうして始まったAIアプリ開発

大抵のことは、なんの断りもなく突然やってきます。
あなたも、そんな経験はありませんか?

その日も、いつもと変わらない、ありふれた一日になるはずでした。

「数値改善せよ」突然の上司指令

私の働いている会社では、半期ごとに個人の目標を設定し、その達成度を評価する仕組みがあります。 そして、面談の席で、上司はいつもの穏やかな口調で、しかし決定的な一言を私に告げたのです。

「今期の〇〇さん(私の名前)の目標は、数値改善です。週ごとの売上とロスをしっかり把握してくださいね」

「承知しました」

平静を装ってそう答えた私は、ひとまず、言われた通りに現状を「把握」することから始めようと、社内システムにアクセス。私の会社では社内のDBからエクセルファイルとして出力されます。

目の前に広がる「Excel地獄」

 

そして、例のファイルを開いた瞬間、私の心の中に渦巻いていた嵐が、現実のものとなったのです。

『あーきちゃったよ。ついにこの時が。あれ(社内の資料)、ほんっっっとに見づらいんだよな…』

目の前に広がる、完璧な「Excel地獄」。
あなたにも、思い当たる節はありませんか?

  • とにかくアイテム数が膨大
  • 関係ない項目までもれなく付いてきて、たてにもよこにもあちこちで印刷が切れるので、解読不能なパズルが完成する。
  • 一枚に収めようとすれば、虫眼鏡が欲しくなるほどの極小文字に。

そして、その虫眼鏡サイズの表に、「売上数量」「売上金額」「ロス数量」「ロス金額…」といった情報が、だーーーーーっと、ただひたすらに並んでいるのです。

この数字の海の中から、「粗利が出ている商品はどれか?」「ロスが多いのは何か?」を探し出す。それは分析というより、もはや苦行でした。

立ちはだかる「無理ゲー」な現実

「Excelなんだから、並べ替えればいいじゃないか」と思いますよね?

もちろん、できます。でも、ロスが多い順に並べ替えた資料が欲しければ、まずそれで1枚。次いで、売上が多い順に並べ替えた資料で、また1枚…。結局、見たい視点の数だけ、何種類も同じような資料を印刷する羽目になるんです。

なぜ、そこまで印刷にこだわるのか?
それは、店舗でスタッフ全員が使える共有PCが、たったの2台しかないからです。

『そもそも、この状況でじっくり分析しろって言うほうが無理じゃないか…?』

心の声が、静かにつぶやきました。一人が分析作業で長時間PCを占有するなんて、とてもできる状況ではありませんでした。

おまけに、このファイルの構造が最悪でした。
データの専門家が見たら卒倒するかもしれません。一番上の行に「◯月☓日」と日付があり、その下の行に項目が並ぶ、いわゆる「複数ヘッダー」形式。これはデータをグラフ化したり、集計したりする「二次加工」が絶望的にやりにくい形なのです。

そして、私は決意した

この作業を、毎週繰り返す…?
貴重な人生の時間を、この意味のない作業に吸い取られ続けて、本当にいいのか…?

「いや、絶対にダメだ」

この数字の羅列を前にして、私は痛感しました。

上司は「把握して」と簡単に言った。でも、この状態では、そもそも数字を正しく「把握」することすら絶望的に難しい。

そして、仮に何時間もかけてこれらの数字を書き写し、「把握」できたとして、その紙を上司に見せて報告する。それで、本当に“数値改善”につながるのか?

そんなはずはない。

原因を突き止め、次の一手を考えなければ、来週も、そのまた来週も、同じ数字がこの地獄のようなExcelに並ぶだけだ。
それは、私がやりたい“仕事”とは到底言えませんでした。

この状況を解決できるのは、もう“ヤツ”しかいない。
私は、いつも無理難題に応えてくれる頼れる相棒、“AI”に、この絶望的な状況を打ち明けてみることにしたのです。

それが、壮大なアプリ開発の始まりになるとも知らずに…。


(次回、『反撃の狼煙(のろし)編』〜AI執事と描く、”ほったらかし分析アプリ”の魔法の設計図〜 に続く!)

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